





(左から、梅、桜、金柑、シナモン、柚子、ウワミズザクラ)
スローライフへの憧れ …「楽炎」から「楽縁」へ
今は団塊の世代を中心にスローライフする人が増えているそうです。
私自身も団塊の世代ですが、特別に流行だとか意識したことはありません。自然に思うままに生きてきただけである。
思えば、そういう意識を持つようになったのは、50歳を過ぎたあたりかも知れない。
ちょうど21世紀になった頃だと思うのだが、あの頃はいろんな事が起きていた。
バブル景気がはじけて、その影響がジワジワと出てきた頃でもあり世間同様に収益も落ちてきた頃でもある。仕事を頑張れば結果がついてくるというそれまでの神話も通用しなくなり、若い世代を対象にした仕事でもあったのに意識や価値観に世代のギャップを強く感じるようにもなってきて、仕事の方向性を転換する時期にもさしかかっていた頃でもあった。
また依頼された仕事で、東京と山中湖を行き来するようになって、二地域居住するようになったのも意識が変わるきっかけだったかも知れない。週4日は都心で週3日は自然の中での生活で、喧騒と静寂のコントラストによって気持ちがリフレッシュしたのと同時に意識も感覚も変わってきていた。老後の事も気になってきていたし、考えているうちにとても将来が不安になってしまったのもその頃である。それまでと違い頑張って働いても収入は増えない虚しさ…自然の中に居ると物欲も起きないし、お金も使わない…のんびりした時間と空間…ほんとにあくせく働くのがアホらしく感じたもんです。
忙しかった仕事の反動で離婚もしてスッカラピンになったのを契機にタイに移住する事にしました。こんどは二地域居住ならぬ日本とタイの二ヶ国居住です。荷物を整理していて気づいたのは何と無駄で余計な物も持っているかという情けない実体でした。小銭を持っていると物欲を刺激され無駄買いばかししていたのでしょう。私だけでなく多くの人もそうなっているように思う。タイから戻ってくると物価の高さに驚き自然と財布の紐も固くなるのも幸いして生活の仕方も変わりました。
依頼される仕事をこなし、経験を生かした夏場のリゾートバイトなどで何とか生活ができる収入が確保され、それにみあった生活をしました。これが私のスローライフの基本です。
スローライフ=田舎生活、と一般的には結びやすいですが、正直そういう風でもありません。あまり田舎だと、安売りしてるスーパーとかデスカウントショップも近くにありませんし、不便すぎて、むしろ生活費がかかります。適当に田舎で、物価が安く、都会にも出易くて、ある程度自給自足できるスペースが確保できる所を探しました。二地域居住していた山中湖をベースに、静岡〜埼玉〜栃木〜茨城〜千葉と関東近辺を探しました。ある程度良いと思った所にも住んでみました。スローライフの条件を満たすには土地付き1戸建てはかかせませんが、賃貸ではそれなりの家賃を取られますし、格安賃貸はボロすぎます。しかし、スローライフは少ない収入で質素な生活が出来る事が重要なので家賃の負担は大きかったので、リスクはあるものの身軽に動き廻って場所探しをしました。リゾート物件や田舎物件はピンからキリまであります。やたら広くて立派な物件もありますが、都会並みの価格がついてたりします。こういうのはパスしてとにかく沢山物件を探しました。こういうスローライフな生活をするのにローンを組んで借金するのは現実的ではありません。





(左から、竜の目?、キブシ、水仙、カイドウ、サクランボ)





(左から、姫リンゴ、シュガーメープル、プラム、シイタケ、筍)
前置きが長くなりましたが、あちらこちらと数十件探して見つけたのは成田市のはずれでした。家の前は畑で道をはさんだ横はビニールハウス、北西側には木立があって寒風を遮ってくれてます。国道から300m、2軒前には駐在所があり治安良好、車で高速道ICから3分、成田空港へ20分、成田駅へも20分で行け、私には必須であるDIY店はJOY
FULL、D2、コメリと3店も近くにあります。風景や雰囲気は田舎なのだが、すこぶる便利な所です。築20年の家で、土地170坪、水は井戸水、トイレは汲み取り式。その半分に、桜、梅、姫林檎、柿(甘と渋)、柚子、金柑、竹、シナモンなどの木があって、いろんな野草も自生しています。値段も格安で自給自足の菜園つくりには文句無しでした。こうしてやっと念願のスローライフを始めました。
タイとの二ヶ国居住セミリタイアといった変則的な暮らし方ですが、日本国内に居る暖かい季節の間は、野菜や果物の数%か数拾%を自給自足したいと思ってますが、どこまでやれるかは?です。食料自給率が39%になり、いずれ食料難さえ危惧される現代日本では、最低の自己防衛策だと思ってます。
地球温暖化に加担している仕事を生業としてしてる以上、少しでもCO2排出を少なくし環境負荷の低減をする為にも緑は増やしたいと思います。
これまではガラスという炎を対象にした「楽炎」生活でしたが、今後は、木々や野菜を育てる「楽縁」生活をしようと思います。
まずは、工房をセルフビルドで建てることにしました。短い木を移植して砂利を撒きブロックで基礎を作りました。それから工事用の足場パイプを組立て骨格を作りました。屋根や壁はトタンを貼りました。4隅に筋交いパイプをつけ、柱のパイプは土中深く埋めたパイプと結束しました。多分強度はあるかと思います。天井側は出来るだけ暖気が抜けるように隙間をあけましたので、突風にも対応できるかなと思います。完成後に爆弾低気圧も含めて3度強風の日があったけど耐えたので安心していました。ところが台風4号崩れの風速30m位の強風で屋根の一部が浮き上がり飛ばされそうになったので、危険防止の為に解体して作り直しました。これからはコンクリート床にしてガラス工房を作る予定です。






(左から、全景、セルフビルド工程…基礎、骨組み、屋根かけ、完成, 畑)
はじめての春は畑作りからです。18u分を作り、今は倍の36uあります。
庭の土を耕すと表面から30cm位はサクサクとしていてほとんど石はありません。とても良い土で感謝感謝です。
培養土や赤玉土、腐葉土などを混ぜて土を改良し畝を作りました。寒さに弱いものにはビニールフィルムをかけました。
食べたいものから苗を買って植え、種から育苗するものはミニポットで育て始めています。







(左から、レタス、カボチャ、スイカ、ナス、きゅうり、じゃがいも、ブロッコリー)







(左から、キャベツ、梅の実、さくらんぼ、サツマイモ、トウモロコシ、枝豆、人参)





(左から、大根、チンゲン菜、エンドウ豆、ニンニク、蕎麦、)
近所の人の話だと、今年は春先から雨が多く低温の日が多いので全体に生育が悪いと云う。私もそう思う。
お茶の種と米の種もみをいただいたので今「芽だし」をしています。
これから少しづつリポートしていきます。(2008/6/3・加字訂正)